【思い出のM先生2】説教トークとそれに酔いしれる生徒たち からの続きデス。
(本当かどうかは分からないけど)若い頃のワル自慢と苦労話で生徒たちの心をガッチリつかんだM先生だったが、同僚からは総スカンだった。
特に年配のベテラン講師陣からは蛇蝎の如く嫌われてたな。
理由は出で立ち。
M先生は一応目上の人へはそれなりの礼儀をわきまえてたんだけど、竜やドクロの柄シャツに金のチェーンをじゃらじゃらという出で立ちが、年配の先生方には我慢ならなかったんだと思う。
普通であればM先生のような兄貴分タイプは、上の人には嫌われても下の連中が子分となって応援してくれるものなんだが、残念ながらM先生は後輩からも嫌われてたんだ。
理由は単純明快で「説教やワル自慢がウザいから」
四面楚歌なM先生がちょっと可哀想に思ったけど、致し方ないところもあった。
いつの時代もトッポイ若者は年配者たちから苦虫を潰したような目で見られるのが世の習いだが、それをひっくり返せるかどうかは同じく若い人間たちの支持を得られるかどうかで決まる。
M先生にはそれがなかった。
昭和の俗語で、「当世流行の」「生意気な」「斜に構えた」など幅広い意味がある。ここでは「生意気な」の意味。
彼はあまりにも(下に)厳しすぎたんだ。
挨拶の仕方やお茶の出し方に始まって、ありとあらゆる礼儀作法や道徳規範にうるさかった。
にもかかわらず、M先生自身には礼儀や道徳の欠片もないから開いた口が塞がらない。
順序が飛んで申し訳ないが、このM先生シリーズの第一回目の冒頭で「苦労は人間をダメにする」と書いたのはココにつながる。
M先生が勇ましいワルだったかどうかは分からないが、家庭環境に恵まれず苦労の多い人生だったのは本当だと思う。
だからこそ彼は他人に対して厳しく当たるのではないか。
子供の頃から積み重ねてきた苦労が、心の奥底で世間への・社会へのドス黒い恨み辛みのヘドロとなってこびり付いている。
その心の底に溜まったヘドロの捌け口が、道徳や正義の仮面を被って他人を攻撃することではなかろうか。
コメント
おもしろブログから一転して結構シリアスな話になったw
今回はちょっと真面目な話も入れてみました。
苦労があまりに過ぎると性格がゆがむってことはありますね。
厳しい躾けの親で育った子って意地悪な子が多かったです。
おひさです!
「厳しい躾けの親で育った子」ってホントおっしゃる通りで性格のいびつな子が多いとボクも感じますね。(自分もそうですがねw)
慧眼です。
エリトさんお疲れ様です。
このシリーズ面白いですね。
公務員時代にもいましたよ。こんなタイプの先輩。自分とは違う部署でしたが。
やっちゃいけない場所で麻雀なんかしてるくせに、後輩には指導うるさかったらしいです。指導受けた人が憤慨してました。
あざっす!
そういう他人には厳しいくせに自分には甘い先輩って困りますよねw
どこの会社にもこういう矛盾した奴が一人はいる
俺の職場にも居たよ、もう転職して出て行ったけどなw
M先生みたいなタイプは、遅かれ早かれ組織からはみ出していくんですよねえ。
実際、彼もそうなりましたよ。
苦労話とワル自慢はまあ許容できますね
誰でも自分の話は聞いてほしいものなので
ただ、説教は老害ジジイみたいで、良くないですね…
続き楽しみにしてます
コメントあざっす!
ボクも確かに30代そこそこで説教は行き過ぎだと思ってました。
そもそもワル自慢そのものからして創作っぽかったのがミエミエだったので、誰からも相手にされなかったのが気に食わなくて説教に走ってたみたいでしたね。
吹かし特有の雰囲気って周りから見るとなんかわかるんですよね、カーストトップが自然体で出せるヤンチャオーラがないっていうか。
あと前から不思議に思ってたのが塾講師やってる人に本物のワルやカーストトップの人って少なくて、何故か学校教師とかの方が昔本当にヤンチャしてたって雰囲気の人多いんですよね。
不思議です。
ですです。
なんとなく分かりますよね、そういうオーラって。
そもそも受験勉強教える仕事に就く人が本物のワルなはずがありませんもの。
本物なら今頃檻の中に入ってますよね。笑