近所(と言っても車で20分は掛かるけど)に新しく学習塾ができたようで、雑居ビルの2Fに『***英数塾』的な貼り紙が窓枠いっぱいにしてあった。
前回その場所を通った年末には何もなかったと思うから、年明け以降に開業したんだと思う。
そういえばもう3月か。1月にテナントを押さえて2月ごろから生徒募集をする。ちょうど新年度のスタートだ。
おそらく個人が始めた小さな塾なんだろう。資金力のある大手なら絶対に借りないであろう場所の、しかも2Fのテナント。そして窓枠いっぱいに貼ってある手書きのポスター。
初々しい。すべてが開業1年生のそれだ。
指名検索はURLではなく塾名でさせる
窓いっぱいに貼ってあるポスターには電話番号や自塾サイトのURL、それに塾長氏の簡単なプロフィールが書いてあった。(電話はフリーダイヤルではなく塾長氏のケータイ)
自塾サイトのURLというのが如何にも今風な感じがするけど、あまり上手いやり方ではないと思う。
だって『www』で始まる英数字の羅列なんて誰も暗記できないし、控えたりもしない。かといって、その場でスマホ検索するかというとそれもしないだろう。
こういう時は家に帰ってから塾名で検索させるべきだ。それには貼り紙を見た人が瞬間的に憶えられる塾名でないといけない。
その塾は『田中数学塾』とか『鈴木英語教室』といった感じの憶えやすい名前だったんだけど、あまりに平凡すぎて検索ではヒットしないだろうな。平凡すぎると検索画面に上がって来にくいから、それなりのユニークさが求められる。
憶えやすくてユニーク。塾の名前もなかなか面倒臭い。
教室は1万円多く出しても1Fが良い
2Fというのも上手くない。
おそらく少しでも節約しようと考えてのことだろうけど、長い目で見たらテナント料を1万円多く出しても1Fに教室を構えた方がいい。
なぜなら、1Fということだけで人々から認知されやすいし、それだけ広告費だって浮くからだ。
少し考えてみればわかることだが、通常、人間の視線は進行方向に対して水平且つ左右に30~80度ほどの広がりを持っている。
問題は「水平」の部分だ。徒歩にせよ車にせよ、上を見ながら進むことは先ずない。通行人の視界に入って来るのは1F部分が9割で、2F以上は視界の1割以下なのだ。
視界に入らないものは存在しないのと同じで、2F以上は通行人に認知されることはほぼない。
コンサル曰く「やっぱ運でしょうねw」
胡散臭い講釈を垂れたけど、全部他人の受け売り。昔、勤めてた塾が外部顧問として契約していたコンサル(仮名:永野)が偉そうにくっちゃべってたことをリピートしただけ。
確か永野には(正確には永野が属してるコンサル会社に)月に50万円ぐらいのコンサル料を払ってたよ。どんだけボロいんだか。
彼とは教室運営の会議の席で顔を合わせるうちに仲良くなってね(仲良くなった原因はお互いスケベな女好きだったから笑)、仕事以外でも飲みに行ったりするようになったんだ。
そこでいろいろな「業界裏話」を聴いたんだけど、それらは追々記事にして行くとして、今回は彼から聞いた塾コンサルの実情で締めたい。
上で言ったように、もっともらしい「アドバイス」を並べてコンサルティングしていた永野だったけど、そういったコンサルが実際のところ塾経営に役に立つのかどうかを尋ねたことがあったんだ。
答えは「わからない」
彼の言わんとするところを要約すると、こんな感じだった。
過去のデータから成功と失敗のポイントを列挙することはできるけど、それで上手く行くとは限らない。
成功事例をそっくり真似てもダメなものはダメだし、悪手と思われるやり方をしても成功する時は成功する。
結局のところ成功するノウハウなんてものは無くて、やってみなきゃわからない。最後の決め手になるのは運なんじゃないかな。
ビジネスの決め手が運とは、仮にも経営コンサルタントが口にする言葉ではないと思ったけど、この時の永野のセリフがなぜか頭にこびり付いて離れなかった。
後々、小さな学習塾を立ち上げたボクは、この時の永野の言葉「最後の決め手は運」を痛感することになるんだが、その話はまたいずれ・・・
つづきはコチラへ学習塾の教室のオープンには忍者の如き隠密行動が必須
※心の清らかな人には何の関係もありませんが、心の汚れた人にはこの下に何かが見えるらしいですよ。↓↓↓ アナタは何か見えますか? ボクには見えませんが。笑
コメント
コンサルって詐欺師みたいなもんですからねw
御意!
「後々、小さな学習塾を立ち上げた」コレ、めっちゃ気になりました。
続編に期待してます。
ニート7さん、いずれそこら辺のこともシリーズ化して記事にしようと思ってますんで乞うご期待!
記事の下にアダルト商品の広告が見える私は心がけがれているのでしょうかw
え、そんないかがわしいものがw
急に真面目な記事になった
やはり自分のしていた仕事までは関しては茶化せないか
ですです。